秋田県は長年自殺者数ランキングでの10万人あたりの数がトップクラスに多い県として、深刻な社会問題となっています。ただでさえ過疎化が進んでいる秋田県では出来るだけ早く解決をする必要があり、今回はその原因について詳しく掘り下げていきます
目次
- 秋田の風土との関係
- 秋田県民の性格との関係
- 地域産業との関係
秋田の風土との関係性
日照時間の不足
秋田県は、冬になると雪が多く、日照時間が極端に短くなります。このため、秋田県民は他の地域の人々に比べて、セロトニンの分泌量が少なく、体内時計が乱れやすく、ビタミンDが不足しやすいという状況に置かれているという事が考えられます。そのためうつ病などの精神病につながってしまい、自殺につながってしまう一因となっています。
そして、秋田県は古くから米どころとして知られ、米を原料とする日本酒の醸造が盛んで、酒は人々の生活に深く根付き、食文化や社交の場において重要な役割を果たしてきました。それに加えて冬が長く、雪深い秋田県では、厳しい自然環境の中で生きる人々にとって、お酒は寒さをしのぎ、心を温めるためのものとして親しまれてきました。しかし、そんな文化の中ではアルコール依存症になっている秋田県民も多いと考えられています。アルコール依存症は脳の神経伝達物質のバランスを乱し、セロトニンなどの幸福感を生み出す物質の分泌を抑制してしまうことや、睡眠の質を低下させ、不眠や早朝覚醒を引き起こします。このようなことが、自殺へとつながってしまう要因の一つになっています。
秋田県民の性格との関係
悩みを抱え込んでしまう性格
秋田県に限らず寒い地域に住む人々の性格として日本の中でも厳しく、豊かな自然に囲まれていることもあり、大雪や突風、盆地の暑さなど、常に自然の驚異と隣り合わせて生活をしてきたという歴史がありました。そのような中で生活を営んできたことから、忍耐強かったり、我慢強い性格の人が多いと言われています。特に男性に関しては普段は無口だが酒が入ると饒舌になるという性格の人が多いといわれている。このような県民性であることから、悩みなどがあっても他人に打ち明けたり相談することができない人が多いという事が高い自殺率の一因となっていると考えられます。
地域産業との関係
上場企業が県内に3つだけ
秋田県は古くから農業や林業などの第1次産業が盛んです。「あきたこまち」をはじめとする国内有数の米どころであり、平成30年の米生産量は、全国で3位であり、スギ人工林面積は日本一であり、林業も盛んです。その反面工業などの2次産業は少なく、現在上場している企業もわずか2社と、とても少なく、それに加えて最低賃金も2024年10月から951円と全国最低となっている。こうしたことから、収入が少なくお金に困っている人が多いと考えられていて、収入と自殺率には負の相関があり、このことも自殺率の多さに貢献しているとかんがえられています。
まとめ
秋田県の自殺率の高さの背景には上にあげたような事柄などが複雑に絡み合って、現在の状況になっていると考えられます。